小麦粉ととうもろこしで白髪が染まる?和漢カラーという選択肢

白い小麦粉とクリーム色のコーンスターチを入れた2つの小皿、和漢の乾いた葉と木のスプーン

こんにちは、遠藤です。

「小麦粉で髪が染まるんですか」と、けっこうな確率で聞き返されます。そうですよね、私も最初に聞いたときは同じ顔をしたと思います。

うちで扱っている染め方のひとつに「和漢カラー」というものがあります。ヘナの話はよく書いてきましたが、こちらはあまり説明してこなかったので、今日はこれについて書きます。ヘナが合わなかった方や、ヘナの色味が好みではなかった方の受け皿になることが多い染め方です。

目次

何でできているのか

ベースは、小麦粉と、とうもろこし由来のコーンスターチです。そこに24種類の和漢植物のエキスを合わせてあります。

名前だけ聞くと台所の話みたいですが、粉を溶いてペースト状にして髪につける、という手順はヘナとよく似ています。植物の粉をお湯で溶く。それだけです。私が染料をすべて粉末で扱っているのは、液体やクリームに加工する過程で、保存料や界面活性剤のような、染めるためには要らないものが足されることが多いからです。

食べるものがベースだから絶対に安全、という話ではありません。小麦のアレルギーがある方は、当然ですが避けたほうがいい選択肢になります。そういうことも含めて、施術の前に必ず確認します。

「和漢」とは何を指しているのか

「和」は、日本で昔から親しまれてきた植物のことです。スギナ、ヨモギ、フキといったあたりが入ります。野原に生えているものばかりで、名前を聞けば思い浮かぶ方も多いと思います。

「漢」は、中国の漢方で使われてきた生薬です。カンゾウ、オウゴン、トウキなど。私は中国の内陸で中医学の先生に教わった時期があるのですが、そこで出てきた名前がそのまま並んでいるのを見たときは、少し驚きました。

この2つを合わせたものが「和漢植物」です。ローズマリー、カミツレ、ゴボウ、セージ、タイム、メリッサ。ハーブとして知られているものも多く入っています。

キューティクルを開かずに染める

ここがいちばん大きな違いです。

一般的な白髪染めは、髪の表面にあるキューティクルをいったん開いて、中に色を入れます。開くためにアルカリ剤を使うので、染めたあとには開いたものを閉じて、残ったアルカリを抜く工程が必要になります。この処理を省いたまま月に一度を何年も続けると、少しずつ積み上がっていきます。

和漢カラーは、キューティクルを開かずに染める処方です。開かないので、閉じる必要もありません。繰り返したときの負担がのしかかりにくいのは、この一点によるところが大きいと思っています。

続けている方から「前より髪がまとまるようになった」と言われることがあります。これは髪が太くなったわけではなく、表面が荒れずに済んでいるぶん扱いやすい、ということだと私は理解しています。感じ方には個人差がありますので、そこは正直にお伝えしておきます。

使っていないもの

  • アルカリ剤
  • 界面活性剤
  • 過酸化水素

この3つが入っていません。アルカリ剤はキューティクルを開くため、過酸化水素は髪の色を抜きながら染料を発色させるために、一般的なカラー剤には入っているものです。開かない・抜かない処方なので、どちらも要らないという理屈になります。

それから、においがかなり穏やかです。薬剤特有のツンとした感じがないので、鼻が敏感な方や、においで気分が悪くなったことのある方には、それだけで続けやすい理由になります。

ヘナとどう違うのか

よく聞かれるのでここも書いておきます。

ヘナは白髪がオレンジ系に入ります。ブラウンに寄せたい場合はインディゴを重ねますが、それでも色の幅は限られます。和漢カラーは白髪への染まりが安定していて、色ムラも出にくいので、「ヘナの色が思っていたのと違った」という方には、こちらのほうが合うことが多いです。

逆に、ヘナ独特の質感が好きだという方もいます。どちらが上ということではなく、髪質とご希望次第です。当日のカウンセリングで、その方の髪を見てから決めています。

向いている方、そうでない方

白髪染めのたびに頭皮がつらい方、においが苦手な方、ヘナの色味が好みではなかった方、他のカラー剤で白髪がうまく染まらなかった方。こういう方には試す価値があると思います。

向いていないのは、明るい髪色にしたい方です。キューティクルを開かず、色も抜かないので、今より明るい方向には動きません。ここはヘナと同じです。それから、小麦のアレルギーがある方も避けたほうがいい選択肢になります。

昔は、ヘナだけでやっていました

ケミカルのカラー剤を使うのをやめて、自然派やオーガニックの素材に切り替えたとき、私の手元にあったのはヘナだけでした。頭皮に負担をかけずに染められる方法がこれだと思っていましたし、実際それで喜んでくださる方がたくさんいました。

ただ、続けているうちに、ヘナでは応えられないご相談が出てきます。オレンジに入るのがどうしても気になる方。しっかりと黒やダークブラウンに染めたい方。置き時間をそんなに取れない方。他の店で染まりにくかった方。植物そのものに反応してしまう方。

そのたびに、自分の手が一つしかないことを思い知りました。手持ちが一つだと、どんな方にもそれを当てはめることになります。合わない方には「うちでは無理です」と言うしかない。それが嫌で、扱える方法を少しずつ増やしてきました。和漢カラーもそのひとつです。

考え方が変わったわけではありません。頭皮に負担をかけない、余計なものを足さない。そこは最初から動いていないです。変えたのは、その考え方で応えられる範囲のほうです。

ですので、予約の段階でどれにするか決めていただく必要はありません。「どれがいいか分からない」で大丈夫です。当日その方の髪と頭皮を見てから、どの素材でどう染めるかを一緒に決めます。そこから始めるのが私の仕事だと思っています。

ご相談は月島でお受けしています。場所はこちらです(SOL 月島 / Googleマップ)。


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月島駅2番出口から徒歩10秒。ご予約はこちらから。

2027年1月から、東雲でも施術します。先行案内をLINEでお届けしています。

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