「美容室でトリートメントを勧められなかった」
「他のサロンなら、もっと色々提案してくれるのかな」
そう感じた方もいらっしゃるかもしれません。今日はその理由について、正直にお話しします。
東京都中央区・月島で美容師をしている遠藤大輔です。
私が普段、お客様の髪と頭皮に真剣に向き合っている場所(月島SOL)はこちらです。
https://maps.app.goo.gl/qiiMr68dzMgBqTQo8
結論:それは「髪質改善」ではなく「手触り改善」かもしれません
「髪質改善」「うる艶」「サラサラ」。美容室やSNSでよく見かける言葉です。
たしかに、施術直後は感動するほどの手触りになります。ただ、それは多くの場合、髪の表面を一時的にコーティングしているだけのことがあります。私はこれを「シンデレラヘアケア」と呼んでいます。
シンデレラヘアケアの魅力と、その裏にあるもの
シリコンなどのコーティング剤で髪を覆うことで、瞬時にツヤとなめらかさを与えてくれる。これがシンデレラヘアケアの魅力です。
しかし、この状態を続けていると、髪のキューティクルの開閉が妨げられ、髪が呼吸しづらくなります。その結果、髪内部の水分バランスが崩れ、乾燥やダメージが知らないうちに進んでしまうことがあります。
童話のシンデレラの魔法が12時に解けるように、コーティングもいつか剥がれます。そして剥がれる際に、キューティクルまで一緒に持っていかれてしまうことがあり、髪は施術前よりもダメージを受けやすくなってしまうのです。
「足す」ケアが、悪循環を生むことがあります
手触りが悪くなると、そのダメージを隠すためにまたコーティング剤を重ねる。この繰り返しが、髪をますます傷めてしまう悪循環につながることがあります。
髪の表面は美しく見えても、内部は違うSOSを出している。そんな状態を、これまで何度も見てきました。
私が考える「本当の髪質改善」
私が目指しているのは、表面をきれいに見せる技術ではなく、髪が本来持っている力を引き出すことです。
大切なのは「何を与えるか」よりも「何をやめるか」という視点です。シャンプー方法の見直し、重ねすぎたトリートメントを一度手放すこと、スタイリング剤を減らすこと。そうした引き算を重ねていくうちに、自然と「足さなくてもいい髪」に近づいていきます。
もちろん、トリートメントのすべてを否定しているわけではありません。特別な日のための一時的なケアとして役立つ場面は確かにあります。ただ、それを「唯一の解決策」にしてしまうと、根本的な改善からは遠ざかってしまうと感じています。
それでも、トリートメントが必要な場合もあります
ブリーチや矯正を繰り返して大きなダメージを受けている場合など、一時的な立て直しとしてホームケアや施術が必要な状態も確かにあります。
そうした場合でも、ただ商品を勧めるのではなく、なぜ今それが必要なのか、どのくらいの期間を目安に卒業を目指すのかを、できるだけ具体的にお伝えするようにしています。最終的には「もうこれもいらないね」と言い合えるところまで、一緒に向かっていきたいと思っているからです。
「引き算」の視点でケアを見直す
シャンプーの仕方、トリートメントの使い方、スタイリング剤の量。日々のケアを一つひとつ見直していくと、実は「足りない」のではなく「やりすぎていた」ことに気づく方が少なくありません。
何かを新しく取り入れる前に、今のケア習慣の中で手放せるものがないかを一緒に確認する。それが、トリートメントを安易に勧めない理由でもあります。
よくある質問
Q. トリートメントを勧められないと不安になりませんか?
そう感じる方もいらっしゃると思います。ただ、必要のない施術を安易にお勧めすることは、長い目で見るとお客様のためにならないと考えています。本当に必要なケアかどうかを、きちんとお伝えするようにしています。
Q. すでに傷んでしまった髪はどうすればいいですか?
ブリーチや矯正で大きなダメージを受けた髪には、立て直しのためのホームケアが必要な場合もあります。まずは今の髪の状態を一緒に確認するところから始めましょう。
私の考え
私が一緒に目指したいのは、「もう何もいらないね」と言える髪です。
特別なものを足さなくても、自然とまとまり、潤い、きれいでいられる。そんな「自立した髪」こそが、私が考える本当の髪質改善だと思っています。
一時的なツヤやサラサラ感に惑わされず、長く付き合える自分らしい髪を見つけてほしい。その第一歩は、「もう足さなくても大丈夫」と思える、髪との信頼関係を築くことかもしれません。
髪が整うというのは、見た目だけの話ではなく、気持ちまで整っていく感覚だと思っています。何かを足し続けることに疲れてしまった方こそ、一度立ち止まって、今のケアを一緒に見直してみませんか。
「ずっと悩んでいる髪のこと、この人に相談してみようかな。でもちょっと不安だな…」
もし少しでもそう感じていただけたなら、一人で悩まずに、まずお気軽にお声がけください。


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